Mac OSのbrewコマンドを使う人は、たまにお掃除をしましょう

Mac OSで、色々なツールやコマンドをインストール、管理する際に使用するパッケージマネージャであるHomebrew。
最近、容量をずいぶん食っている印象がありましたので、その時の学びを書き留めておきます。


Homebrewとは

読み方は「ホームブルー」で、語源はビール醸造から来ているそうです。
brewは、Homebrewを利用するためのコマンドです。
大きな特徴は、こんな感じです。
  • 一般ユーザ権限でパッケージのインストール・管理が行える
  • コマンドだけで、パッケージのインストール・更新・削除が行える
  • パッケージの依存関係も含めて管理してくれる
 といった具合に、非常に簡単に気軽にパッケージの導入ができるので。
一方で、それが故の落とし穴もあります。
それが、ディスク容量の問題です。
詳しくは、後ほど説明するとして、一旦、次へ進みましょう。

Homebrewのインストール

公式のページにもありますが、以下のコマンドをTerminalから実行するだけでOKです。

/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install.sh)"

簡単ですね。

ディスク使用量が増大?

Homebrewは、パッケージを簡単に管理してくれるのですが、よく

brew update

でパッケージを更新している人は特に注意が必要です。
というのも、古いバージョンまで管理してくれるので、アップデートするたびに古いバージョンのバックアップが残り、結果としてディスク容量をどんどん圧迫していく可能性があるのです。
また、動作を高速化するためのキャッシュも残ります。

実はこれHomebrewだけの問題だけでなく、Linuxベースのパッケージマネージャではよくあることです。
yamしかり、aptしかりのお話ですが、Homebrewも同じなんだ、ということを理解できればよいと思います。

cleanupでディスク容量を増やそう

この問題を解消するのは、実に簡単です。
cleanupというオプションがあるので、これを実行するだけです。

brew cleanup

cleanup自体にも、さらにいくつかのオプションがあります。

--prune
指定日以前の全てのキャッシュファイルを削除します。
7日以上前のキャッシュファイルを削除するには、

brew cleanup --prune 7

のように指定します。

--dry-run
実際にはcleanup作業を行わず、cleanupを行うとクリアされる対象を事前にチェックしたい場合に使用します。

--verbose
コマンド実行時の結果を詳細に表示したい場合に指定します。

--debug
コマンド実行時にデバッグ情報を表示したい場合に指定します。

効果

導入しているパッケージの種類や多さ、cleanupしていない期間にもよるので、一概にこれだけ増えます、ということは言えないのですが、数百Mバイトから、Gバイトのオーダーまで増やせる(正確には不要なゴミが消える)ことができます。

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