買い占めと買い貯めと買い置きの違いを知っておこう

COVID-19の感染者拡大でついに日本でも緊急事態宣言が出されることになりました。
そこで必要となってくるのが、今まで以上な冷静な判断です。


緊急事態宣言によってどうなるか

まず、スーパーや薬局などは基本的に営業されます。
不要不急な外出はこれまで通り控える必要がありますが、食料や医薬品など生活に欠かせないものを購入しに出かけることまでは制限されないようです。

更に、飲食店自体も営業は任意のようで休業を命令することはできないようです。
ただ、店を開けてもお客さんが来ないなどの理由から、最初から休業を決めているお店も多いようです。

モールやデパートなどは、人が集まりやすい場所でもありますね。
例えば、伊勢丹などは当面休業としています。
ららぽーとなどの大手ショッピングモールは、休館などは4/7時点で発表はされていませんが、中のショップなどは一部休業しているかもしれません。
また、ルミネは緊急事態宣言中の休業、丸井が展開するモディも当面の間の休業を発表しました。

電車などは、終電の切り上げなどの可能性はあるものの、減便についてはどの鉄道会社も否定的です。
美容室なども、これまでクラスター感染の前例がない、という理由で、緊急事態宣言が出されたからといって、営業の自粛を政府から求められることはないそうです。

また、これをきっかけに、多くの会社の在宅勤務化が一層進むことでしょう。

個人の行動制約

基本的に、強制するような強いメッセージは発表されませんでした。
引き続き、不要不急な外出を控えるように、とのことです。

ここが他国との大きな違いのようで、他国ではロックダウンも含め、大きく個人の行動が制約されるようになります。
海外のメディアでは、日本の緊急事態宣言の有効性に疑問を投げかける論調もあるようです。
それだけ、他国では、緊急事態宣言は重いものである、ということなんですね。

カレー

非常事態宣言を出した国

以下は、2020年4月7日時点で、非常事態宣言を出した国です。
  • イタリア
  • ハンガリー
  • チェコ
  • アメリカ
  • エストニア
  • スペイン
  • リビア
  • カザフスタン
  • スロバキア
  • セルビア
  • フィリピン
  • ブルガリア
  • 南アフリカ
  • モルディブ
  • レバノン
  • パレスチナ自治政府
  • アルメニア
  • ルーマニア
  • ブラジル
  • ニュージーランド
  • タイ
こうしてみると、感染の多かったイタリア、スペイン、アメリカは発令されていて理解できますが、実はすでにこれだけの国々で非常事態宣言が発令されていたのですね。

買い占めと買い貯めと買い置き

まず、買い占めと買い溜めと買い置き、一見似ているようなこの行為、全然違います。
まず、やってはいけないのが買い占め。
買い占めはある意図を持って特定の商品は品種を買い集める行為、をさします。
ここでいう「ある意図」とは、最近ですと転売ですね。
これは多くのオークションサイトや個人売買サイトでも監視されているので、今は難しいと思いますが。
単純に、需要と供給のバランスが狂ったところで、必要以上の高値で売る、という迷惑極まりない行為です。
絶対にやってはいけません。

次に買い貯め。
これは、不確定要素のある中で、不足の自体に備えて買い貯めておくというものです。
買い占めとの大きな違いは、ご自身、もしくはご家族、近隣者で使用することを前提としていることです。
ただ、これは直近ですぐに使うものではないという点に注意してほしいです。
例えば、来年の冬、次なるウィルスの到来に備え、今から買い貯めておくのはいかがでしょう。
少なくとも、在庫・販売数が潤沢な時ならいいですが、市場にあまり出回っていないようなものを今買い貯める行為は、他に必要な人の手に渡らないことを意味します。
ものによりますが、今すべきかというと、控えた方がよい行為ではないでしょうか。

では、買い置きはどうでしょう。
これは、少なくともも今のように外出が自粛されるような中では、むしろ推奨されるべき行為です。
買い占めや買い貯めとの大きな違いは、必要なものを必要な日数分だけ先に買っておく行為です。
3日分、あるいは5日分など、まとまって日数分の食材や日用品をまとめて調達しておくことです。
不要・不急な外出を避けるのは当然のことで、極力スーパーへの買い物の回数も減らした方がいいわけなので、そういう意味でも合理的な行動といえるでしょう。

みなさん、外出の回数を減らすためにも、買い置きは推奨いたします。

買い置きしておいた方がよいもの

  • 野菜(ニンジンや玉ねぎなど長持ちするもの)
  • 野菜(葉類)
はい、あえて、最近スーパーから消えている、早ゆでパスタや、即席ラーメンではなく、生鮮食品をあげました。
長持ちする野菜は、そのまま保存すればよいです。

肉や魚は、冷凍しておけば、少し日持ちしますから買っておいて損はありません。
肉も、鶏のもも肉、胸肉、あるいは豚のしゃぶしゃぶ用の薄肉がおススメです。
解凍後の味落ちが少ない印象です。

葉類の野菜に関しては、例えばほうれん草や小松菜は、茹でて冷凍にでもしておけば日持ちします。
また、白菜やキャベツは、ざく切りにして冷凍にしておけば、これも日持ちします。
上記以外にも、エノキ茸やエリンギなども、冷凍保存で日持ちします。

一方、トマトやきゅうりなどは冷凍に向きません。
期限内に食べられる分に留めましょう。
あと、もやしも安いので結構買いがちですが、なにせ色が悪くなります。
もやしに関しても、冷凍することは筆者的にはおススメしません。

とにかく出歩かない

もうこれに尽きます。
そしてパニックにならないこと。
必要以上に物を買いあさるのはやめましょう。

とにかく皆さん冷静に。
とにかく皆さん落ち着いて。
でも、なるべく出歩かないように。

難しいかもしれませんが、それが終息の近道です。
すぐに特効薬も、予防接種もできません。
冷静に考えて、どうすることが終息への近道か、をみんなで考えてみましょう。

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