ゲームとAIの歴史
色々なゲームには、コンピュータが人間のプレイヤーに勝利することが難しいとされていました。
これは、あまりにも膨大な手数があることが理由の一つにあげられるからです。
- オセロ:8×8で白・黒の2種類、約10の60乗通り
- チェス:8×8で駒が白黒6種類づつ、約10の120乗通り
- 将棋:9×9で駒が8種類づつ、約10の220乗通り
- 囲碁:19×19で白・黒の2種類、約10の360乗通り
コンピュータがゲームに勝利するためには、それぞれの手にスコアを決め、手番によって有利なスコアの手を選択していく、というのが基本的な考え方になります。
なお、スコアをより効率的に探索するために、コストという考え方を用い、予め知っている知識や経験を利用してコスト計算を行なうことで、無駄な探索を省くなどの工夫もなされました。
ここで利用する知識を、ヒューステリックな知識と呼び、これらの知識を利用することで、不完全な情報でも探索や推論が進められるようにしているのです。